大差で英国の政権交替

労働党が選挙前の約2倍に保守党は200以上減らす誰もが予想しなかった大差で政権交替が起きた。英国はこの2年で4人目の首相が生まれる大混乱が続いている。それもこれも「EU離脱は失敗」と考える有権者が多数を占めたからだ。
前回、保守党は離脱によってEUの規制から解放され経済が活性化され他のEU諸国からの労働者の流入を抑えることで英国人の雇用が守られ、EUへの分担金を公的医療の充実に回せるとおいしいメリットを公約に掲げた。しかし現実は過度のインフレが生活を圧迫し医療を含む公共サービスの低下もたらした。直近の世論調査はEU再加盟に賛成が51%、反対は36%。ただ新たに政権を担う労働党はEUとの関係の修復をめざす一方、再加盟は目指さずに貿易や安全保障で新たな協定締結をしたいと表明した。いま再び国民投票を行えば国論を再び二分しさらなる混乱が生じるからだ。さてさてわが日本でも自民党の失政は明らかだが政権交替のドンデン返しが起きるか否か?