知事の腹の中

どうやら知事花角の腹の中は「原発再稼働を認めない。だから信を問う」と進退を賭けた出直し知事選を狙っているようだ。自らの県政を県民に問うことはそれなりの意義はあるとは思うが、だからと云って原発再稼働の最終決定権が知事にあるわけではない。エネルギーや防衛などは本来、政府の専権事項だ。民意(県民)と国家の意思に違いは往々にしてあるが、その場合は時の政府に全責任がある。国政も県政も原発問題だけではない。「信を問う」とは国・地域経済、人口減少、災害対策・・・その全部が問われるのだ。昨今の住民投票流行は為政者の責任回避や逃げの一手でしかない。