危うい民主国 台湾

投開票日まで3週間ほどに迫った台湾総統選挙、現政権民進党を親中政策を掲げる国民党が激しく追い上げている。若者層が投票先を決めかねている理由の一つが、中国は国内問題に四苦八苦で台湾どころではないと希望的観測があるのだ。さらに国際政治の混迷も少なからず影響している。日本は岸田政権が行き詰まり、米国大統領選でトランプが返り咲けば台湾支援が根本から揺らぐ事態になる。韓国にしても日米と共同歩調を取る尹政権の足元が崩れるだろう。だからいっそ中国に身を委ねてもいいなどの厭世ムードもある。これこそ中国が解き放った世論操作スパイの成果かも知れない。