NHKに不定期で放送される「病院ラジオ」がある。サンドウィッチマンが病院に出向いて１日限りの即席ラジオブースを設置。そこにやってくる患者さんや家族の話をカメラ撮りしながらリクエスト曲に応えたりというT V番組だ。直近では関東労災病院から余命を宣告されたガン患者や交通事故による半身麻痺の患者さんたちが出演。人生を謳歌しながら屈託のない姿に大病を持つ身としてジーンと沁みた。
調べると、ディレクターは佐藤紘子氏。国際会議の席上、ベルギー発の元ネタ番組が流れていてその場で日本版を企画しようと思っ立った由。海外番組でもコンセプトやフォーマットを売り買いする団体があると聞いた氏は早速連絡、制作権を購入した。
「病院ラジオ」の企画書には「トークショーであり、ドキュメンタリーであり、コメディであり、感動劇でもある」と書き、MCはサンドウィッチマンしか浮かばなかったと。2018年から不定期にこれまで12本制作されている。こういう番組はやっぱり NHKしかつくれない。