悪い円安

円安が一段と進んでいる。対ドルで152円近くに、対ユーロは160円を超えた。米国の長期金利がほぼ5%に対して日本は1%に満たない。これではドル買い円売りが進むに決まっている。円安とは日本の価値が下がると云うこと。それでも政府と日銀は手を打たないで一握りの輸出企業が喜ぶ円安政策を続ける。
海外生産にシフトするトヨタ、為替レートを従来見通しにドルで16円、ユーロで17円それぞれ円安方向に修正したら何と営業利益が4.5兆円に膨らんだ。キャノンも然りで空前の営業利益を上げたが会社株価が上がっていない。つまりは「机上の数字」でしかないのだ。
日本円が売られる理由は簡単、日本国内の消費需要が高まらず(賃金が上がらない)経済成長率が低く、市場の成長性に誰もが期待しないからだ。このままでは早々にダメ韓国にも抜かれてしまう。