IAEAグロッシさんの対話力

毎日Webに「IAEAグロッシさんの対話力」という見出し。数行しか載っていなかったので本紙を買いにコンビニへ走った・・・
ラファエル・グロッシ氏は軍縮や不拡散の専門家。アルゼンチン外務省入省後、化学兵器禁止機関官房長、アルゼンチン大使などを経て2019年からIAEA事務局長に就任。
福島第一の処理水放出について「国際的な安全基準の合致している」との報告書をまとめて、日本政府、福島住民、韓国政府、いわれのない反対を唱える韓国野党、南太平洋諸国への説明を精力的に行った。日本の当事者(政府と東電)の説明不足、不誠実は対応に比べれば、誠に頭の下がる真摯かつ丁寧な対応に感服していた。この記事、毎日にしては秀逸。さて、米国危機管理センターには以下のマニュアルがあると云う。
①迅速に情報発信すること。
②情報は正確であること。
③信頼される態度で臨み軽々に約束はしないこと。
④人々の不安に共感を示すこと。
⑤人々に行動を促すこと。
⑥話し合いから逃げず文化や理解の差に敬意を示すこと。
もしこのマニュアル通りに対応したなら、コロナの混乱、原発再稼働、マイナカードの不手際はもっと軽微に済んだろう。「説明責任は果たす」と云いながら口先ばかりの日本政府、東電とも、氏の爪を煎じて飲んで欲しい !!