高値の華の “新薬”

エーザイと米国バイオジェン社が開発したアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」を米当局が正式承認した。レカネマブは脳の神経細胞の外側に蓄積し神経細胞にとって毒となるタンパク質 “アミロイドベータ” を除去し、記憶障害や理解力の低下などが起こる中程度の症状の進行を2~3年遅らせる効果があると云う。今秋、日本でも承認されるようだが問題はその価格。2週間に1度の点滴で、米国では年間で約380万円掛かる云われている。これでは世界中で増加(10年内に1億2千万人が発症すると云われている)の一途をたどる罹患者に朗報とはとても云えない。速やかに保険適用を進めて欲しい。