ヤマト王権は「王」「大王」などと呼称される首長が連合した政治組織で、古墳をつくって埋葬したことから「古墳時代」とも云われる。この時代の終わりころに作られた富雄丸山古墳(奈良市)から青銅の鏡と鉄の剣が発掘された。鏡は繊細な模様をしっかり出す高度な青銅器製造技術が駆使されている。鉄剣は全長237センチで、当時、最高の製鉄技術、刀鍛冶技術が凝縮されている。4〜5世紀は、今日、想像されている以上の金属加工技術があったのだろう。そして時代は「倭の五王」を経て「飛鳥時代」に入る。まことに壮大な歴史ロマンだ。
1月 30
2023
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