日本のお粗末な研究体制

1年前のコロナウイルス研究論文数は世界で18万6400本あまり。しかし日本は16位の17本に止まりだったことが分かった。特に引用件数の多かった「高質の論文数」は米国が1682本、中国385本、韓国でさえ14位の24本あった。日本は当初、感染が抑えられ臨床データが乏しかったことも影響したとみられるが、日本と同様に感染者が少なかったオーストラリアは10位の40本で日本の倍以上あった。つまりは日本の研究体制は国際レベルから周回遅れの様相だ。調査に当たった国際医療福祉大の松本教授によると米英では研究者は医療データを専門に扱う企業から何万人ものデータの提供を受ける流れが整っている一方で日本は研究者個人でデータを探しているのが現状。「感染症に対する危機感を高め国内の研究体制や人材育成を見直していく必要がある」と指摘する。地位保全にウツツを抜かす「学術会議」の先生方よ、大いに反省しなさい。