ドイツ政府もメディアも日本、特に安倍政権には手厳しい。そのメルケル首相がわざわざ来日して、それも朝日新聞でナチスと安倍政権を同一視するような、さらに原発政策を批判して自国の自然エネルギーを売り込んだり、歴史問題で「過去と正対する必要がある」と批判したり、かなり冷めた日独関係を見せたが、なぜ日本に来てまでことさらに言うのか、どんな計算があるのだろう。
ドイツは数多くの小国家がゆるやかに連合しつつ少しずつ統合していった国家で、かっては皇帝国家だった。しかし第一次大戦後、皇帝は亡命。有名なワイマール憲法が制定されて共和国制を布き大統領に強大な権力を与えた。しかしヒンデンブルク大統領は首相にヒットラーを任命して独裁国家となった。現在も16の州がゆるやかに統治する連邦国家でその連邦議会は実権を持たない(日本の衆参院議長のような)大統領を選出し、その大統領が連邦首相候補を提案し議会の過半数を得れば内閣を組閣する。メルケル首相の属する政党は「キリスト教民主同盟」で日本で云えば公明党のようなもの? ドイツ人でただ一人、格調高い演説で世界に感銘を与えたヴァイツゼッカー元ドイツ大統領には興味がある。
3月 13
2015
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