雪国まいたけ

経営トップのゴタゴタが続く雪国まいたけで今度は米国投資会社が株式の公開買付けをして子会社化するらしい。以下はやじうま根性でのぞき見た「叩き上げワンマン創業社長」と「外部登用エリート経営陣」の抗争史・・・
数年前に「公私混同」「超ワンマン経営」を責められて創業社長は辞任。後任に当時取締役でイオンの執行役員を務めた人物が社長に就いた。ほどなく創業家と新役員の間で路線対立が激化、創業社長は株主総会で巻き返しのクーデターを起こした。その際、ホンダ自動車で最年少役員であった人物を役員に迎い入れ経営のほとんどを任せた。当然なことにやがて強権的なこの人物は子飼いの役員や社員と激しく対立。慌てた創業社長はこの人物に退任を迫った。(ここからが凄い)退任を迫られた人物は反撃を開始、創業社長の過去の不正経理情報を金融庁や東証、銀行団に内部告発して創業社長の退任を迫った。二転三転する経営トップのゴタゴタに債権回収が危ういと見た第四北越などの銀行団は担保株が高く売れる公開買付けに賛同、ここでも銀行の拝金主義が働いた。というのが大まかな経緯だ。
思うに、人工栽培が難しい高級品種「まいたけ」に挑んで成功した創業社長の熱意と努力は誰もが認める、が、年商約300億円従業員数1900人東証2部上場の会社規模はこの創業社長の許容量をはるかに超えてしまったのだ。世の中すべからくほどほどが肝心。