一宮市の市立中学校長が学校のホームページに神話を折り込みながら自国に誇りを持つよう訴える記事を掲載したところ「神話を史実のように断定的に書いている」と市教育委員会から注意を受け記事を削除した。ところが「校長は間違っていない」「感動した」などの意見が圧倒的に多いと云う。
2月11日は建国記念の日です。そこで今日は日本の起源についてお話をしたいと思います。日本の建国は今から2675年前の紀元前660年2月11日、初代神武天皇が即位した日が始まりです。ただ歴史学上、神武天皇は実在せず「神話」として語れてきました。この時代の伝承話をまとめた「古事記」には16代仁徳天皇の政治の様子も書かれています。ある日、高台に登って遠くをご覧になった仁徳天皇は食事どきだというのに煮炊きする煙が少しも上がっていないことに気が付きました。「民のかまどより煙がたちのぼらないのは貧しくて炊くものがないのではないか」と仰せられ、三年間、税を免除されました。このため朝廷の収入はなくなり宮殿は大いに荒れ、天皇は衣を新調されず、茅葦屋根が破れ雨漏りがする有様でした。三年がたって同じ高台に出られて遠くをご覧になると今度は人々の家々から煮炊きする煙が盛んに立つのをご覧になりましたが「国とは民が根本である。その民が豊かでいるのだから私も豊かということだ」と云われ、天皇は引き続きさらに三年間税をとることをお許しにならず六年が経過してやっと税を課して宮殿の修理をお許しになりました。すると人々は命令もされていないのに進んで宮殿の修理を始め、またたくまに立派な宮殿ができあがりました。(以下、昭和天皇のエピソードあり)
このように神武天皇以来2675年に渡り我が国は日本型の民主主義が穏やかに定着した世界で類を見ない国家です。日本は先の太平洋戦争で建国以来初めて負けました。しかしだからといってアメリカから初めて民主主義を与えられたわけではありません。また革命で日本人同士が殺しあって民主主義をつくったわけでもありません。古代の昔から日本という国は天皇陛下と民が心を一つにして暮らしてきた穏やかな民主主義精神に富んだ国だったのです。私たちは日本や日本人のことを決して卑下する必要はありません。皆さんは世界一長い歴史とすばらしい伝統を持つこの国に誇りを持ち、世界や世界の人々に貢献できるよう一生懸命勉強に励んで欲しいと思います。
さて、以上の文章のどこに問題があると云うのだろう・・・