財閥の跋扈が韓国の歪んだ社会の元凶だと云うが、さらに源流を辿れば政治と経済の両方で慶尚道出身者が権力を握り続ける「慶尚道vs全羅道」のような地域対立が根にある。それは韓国人の潜在意識の中に1300年前の新羅(慶尚道)が百済(全羅道)を滅ぼした戦争時の差別と怨念が今なお色濃く残っているからだ。その上に、新羅はモンゴル系部族が半島を南下して先端に住み着いた一帯であり、百済は海を伝ってきた越人(中国華南)と北の遊牧騎馬民族が同化したエリアだから異民族差別でもあるのだ。執念深さは今も昔も変わらない。こうして歴史を眺めると、ただひとり全羅道出身の金大中が太陽政策で北朝鮮(高句麗)に近づいた意味がよく分かる。
2月 19
2015
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