農協改革とTPP

農協は農業従事者や農業を営む法人によって組織された協同組合。それをまとめる全中は政治への圧力団体としてJAグループためだけの経団連のような組織だ。従って農業の発展というより組織の維持拡大することが目的になっているのだが、こんな団体の改革が進まないのは、まさに政治家、農政族に強い圧力を掛けているからだ。安倍政権の農協改革は大いに賛成だが、もしTPP農業自由化交渉を進めやすくする狙いがあるなら主客転倒になる。最近の交渉はどうも関税の大幅引き下げやコメの輸入量増加といい、TPPでは譲歩が過ぎるように思えてならない。