ドイツリスク

カメラ市場をけん引してきた日本のデジタルコンパクトカメラ。しかしスマホに高画質カメラが載って世界は一変。デジカメの出荷台数はピーク時の約7%、出荷金額も22.5%ほどに落ち込んだ。但し高級一眼レフカメラは一定の需要を保っている。最新鋭機ライカSL3は120万円ながらその場の空気まで写すと云われてプロ・セミプロの垂涎機だ。このライカの戦略は如何にもドイツ的だ。日本の各メーカーは簡単に中国など海外生産に切り替えたが、ライカはあくまで自社生産に拘り、人件費高騰は価格転嫁でカバーするなど価格より性能重視、販売数より確実に安定維持を狙う。
而してドイツに見習うべきことは多いが、何故かドイツ人は嫌われる。EU圏一人勝ちへの嫉妬と共に、自国の利だけを狙って、特にライバル国日本の失敗を喜ぶ風潮は韓国と同じだ。且つロシアや中国に接近する政治姿勢が日米英などから信用を得られない要因の一つだ。間もなく三好範英著「ドイツリスク」中古本が届く。果たして溜飲を下げられるか・・・