高校駅伝を主催する高体連は留学生を起用できる区間を3キロの最短区間に限定する新ルールを導入した。駅伝はチーム競技とはいえ選手1人の走りが勝敗を大きく左右する。1990年代からケニアやエチオピア出身の駅伝専任のような留学生の活躍が目立ち、これまでも「起用は1人」や「最長区間の除く」などの規制を設けてきたが効果は薄く、この16大会のうち男子11、女子7大会で留学生を擁するチームが優勝している。
他競技ではこうした規制などは議論されておらず、高校野球連盟は留学生のルール自体を設けていない。サッカーは国際サッカー連盟が18歳未満の国際移籍を原則禁止しており、日本の高校でも家族の移住を伴うなどの例外を除き留学生の登録はできない。近年はバスケットボールなど様々なチームスポーツで活躍する留学生が増えているので「留学生による過度な強化は勝利至上主義につながる」との声も根強くある。いずれにしても学校スポーツの枠を超えて勝敗に拘る風潮は則を超えていると思う。
5月 10
2024
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