出でよ 正直政治家 !!

正論4月号「折節の記」・・・昭和の昔、ある世襲候補が(いまは全焼した)目白御殿の闇将軍こと田中角栄に立候補の挨拶に行ったときのこと。角さんは “貴様ののような政治好きが取り柄のアンちゃんがボッと出て選挙に受かるほど世間は甘くない。お前の父さんのお陰で選挙費用が1億8千万円も浮いた。その恩を忘れちゃならんぞ” と訓戒を垂れた。知名度を上げるためには昭和の昔でもそれだけのカネが掛かっていたのだ。翻って日本はパーティー券問題で大騒ぎだが、米大統領選挙ではバイデンがたった3ヶ月で143億円もの資金を集めた。日本のそれはまるで赤児だ。
日本の政治家も正々堂々とカネを集めて角栄のようなダイナミックな政治を実現すればいい。チマチマと “裏金” をつくっていてばかりではチマチマとした政治しかできまい。政治とカネの問題は「裏金」と後ろ指を指されないよう貰った先を明示し、使い道も正直に公開すればいいだけの話しだ、が、それが出来ない小物政治家ばかりの有象無象、今こそ出でよ !! 正直政治家。