この年末年始に読んだ中古本…..杉山正明著「ユーラシアの東西」はモンゴル帝国の盛衰から “世界史” を覗く試み・・・移動しながら支配地を拡げるのが遊牧民族たる由縁。一時、地球上の陸地の25%を領域としたモンゴル帝国はその典型だ。清王朝もロシア帝国も一時はモンゴル帝国が支配した国だから共通のDNAを引き継いでいる。ロシアのレーニン主義やウクライナ侵攻も中国の一帯一路も同じDNAの体現と見ていい。プーチンと習近平にはモンゴル帝国に習った覇権拡大主義が心底にあるのだ。そして幸いにしてモンゴル征服の手が及ばなかった欧米と日本が国際法「法の支配」を重視するのも歴史の必然だ、と。
“世界史” は一番キライな時間だったが、こういう授業なら好きになっていたかも…. !!
1月 10
2024
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