赤い斑点と強い痒み

肝硬変による見た目の症状として「クモ状血管腫」がある。肝臓の機能が弱まると解毒されるはずのホルモンが体に蓄積して毛細血管を広げ、顔や肩や腕など上半身に赤い斑点が現れる。手のひらが赤くなる手掌紅斑も同類だ。ただ「腫」と云っても悪性ではなく心配は不要だが….
小生、4カ月ほど前から肩と二の腕にクモ状には見えないが赤い斑点が出てきた。初めは無識に掻きむしった傷だと思って軟膏をつけていたが一向に消えないしどうやら形の変わった血管腫のようだ。もう一つは全身の痒み。寿命を終えた赤血球はビリルビンという色素もつくる。これが古い血液に混じって肝臓に運ばれ、健康体では胆汁として体外へ排出されるが胆道に炎症が生じるとビリルビンが滞り血液中に逆流、末梢神経を刺激して強い痒みとなる。ビリルビン濃度がさらに上がると「黄疸」が現れる。(写真はサンプル例)