天安門の二の舞いを恐れる習近平

先月末に滞在先で水泳中に急死した李克強前首相。習近平政権を10年間支えたが、その控えめな性格があだとなり「習近平氏の権力集中と暴走を許した責任は大きい」と批判する向きもあるが、中国では珍しく慕われた政治家だったので、家の前には2万人以上が訪れ献花したと云う。(中国では極めて稀なコト)この人気の故に習近平周辺は追悼が政権批判に転じることを一番恐れている。然もあらん、1976年胡耀邦の死去で天安門広場には民主化要求デモ隊が集結。共産党は武力排除し死者数は2万に及んだとも云われている、この歴史の汚点、天安門事件の二の舞いになるやも知れないからだ。写真は首相退任の際には習近平とは目も合わせず立ち去った有名な1枚。