誰が書いたか産経抄「性は選べるものなのか」に全く同感…
▼いくら「多様性」の時代だからといって「性」を選べるなどおかしな話だ。性同一性障害の人が戸籍上の性別を変えるには生殖能力をなくす手術が必要だと特例法は規定していたがこの度、最高裁はそれを「違憲」とした。
▼備わった性の縛りから逃れて人は生きられるのだろうか。経験に乏しい身には残念ながら分からない。これを理解力の欠如というのなら、最高裁が判断理由の一つとした「社会に広がる理解」とはいったい何なのだろう。違和感と危惧を覚えるのは当方だけではあるまい。
▼15人の最高裁裁判官が幾百世代もつながってきた日本の価値観や社会の根幹を変えようとしている。たった15人の判断でこんなに大事なことを変えていいのだろうか。そうなら最高裁裁判官も国民総選挙で選ぶべきだと櫻井よしこ氏は本紙に書いた。
「法治国家」の対義語に「人治国家」がある。要するに偉い人たちがいて、それがこうしよう、ああしようと全部決める国のことだ。そう北朝鮮やロシアや中国のような、どうやら日本も大同小異、五十歩百歩だ。