冬眠クマに血栓ができない仕組みを解明

”血小板” の文字を見るとついつい反応してしまう。肝硬変は血小板が減少するからだ。
冬眠中のヒグマが長期間動かずに寝ていても血管が詰まる血栓症になりにくい仕組みをドイツの研究チームが解明した。冬眠中のクマの血液では血小板の特定のたんぱく質が約50分の1に減少し血栓ができにくくなっていた。血栓症は飛行機旅行や災害時の車中泊などで長時間体を動かさず、血液の流れが悪くなると起きる。脚の太い静脈でできた血栓が、心臓を経由して肺の動脈に移動して詰まると、呼吸困難や心肺停止に至る危険な症状だが、今度の発見で新たな予防や治療薬の開発につながると注目を集めている由。