司馬遼太郎 生誕100年

司馬遼太郎、ことし生誕100年で先月、記念のシンポジウムが行われた由。司馬史観を嫌う読者も結構いるが、でもやっぱり偉大な作家であることは間違いない。小生「龍馬がいく」や「坂の上の雲」何度も読み返した。「燃えよ剣」「功名が辻」「関が原」「峠」「空海の風景」「菜の花の沖」そしてエッセイ「21世紀を生きる君達へ」はジュニアサイエンスアカデミーの企画書に勝手に引用させたもらった。 〜抜粋〜
私が持っていなくて、君たちだけが持っている大きなものがある。
未来というものである。
私の人生は、すでに持ち時間がすくない。君たちは、ちがう。
二十一世紀をたっぷり見ることができるばかりか、
そのかがやかしいにない手でもある。
二十一世紀にあっては、科学と技術がもっと発達するだろう。
科学・技術が、こう水のように人間をのみこんでしまってはならない。
川の水を正しく流すように、君たちのしっかりした自己が、
科学と技術を支配し、よい方向に持っていってほしいのである。