ロシアからの石油や天然ガスの供給が細り厳しいエネルギー状況に陥ってはいるが、それでも欧州では一人勝ちのドイツ経済。ところが数日前にクーデターが発覚して25人が逮捕された。容疑者らはいまのドイツの政府組織を否定し非民主的な独自の国家体制をつくることをめざしたテロ組織で暴力によって連邦議会を襲撃して国家転覆を計画していた。
この国には未だにヒトラーの亡霊がうごめいているようで、これまでも数度の政府転覆計画があった。いずれも「ライヒスビュルガー」という極右勢力が関わり、かってのヒトラーのナチス時代を模した新国家の樹立を目指した。ドイツにクーデターが頻発するのは、日本の何が何でも「平和憲法」という信奉者が居るのにどこか似ているような気がする。
ところでドイツはヒトラー=ナチス時代の道義的責任を国として認めていない。あくまであれはヒトラーの犯罪でナチスがやったコト。「国には賠償責任はあるが罪はない」という姿勢で一貫している。このドイツ人特有の民族性国民性が、クーデター計画が台頭する元にあるのかも知れない。
12月 09
2022
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