もう国葬については書くまいと思っていたけど一つだけは記録したいと思うことが起きた。菅さんの弔辞だ。現職のころはあまりの素っ気なさに不人気だったがこの日は全く違った。弔辞にして前代未聞、拍手が起きた。まさしく歴史に残る名弔辞だった。
「…ここ武道館の周りには花をささげよう、国葬儀に立ち会うおうとたくさんの人が集まってくれています。二十代三十代の人たちが少なくないようです。明日を担う若者たちが、大勢、あなたを慕いあなたを見送りに来ています。総理、あなたは今日よりも明日の方が良くなる日本を創りたい。若い人たちに希望を持たせたいという強い信念を持ち、毎日、毎日、国民に語りかけておられた。そして日本よ日本人よ、世界の真ん中で咲きほこれ。これがあなたの口癖でした。次の時代を担う人々が未来を明るく思い描いて初めて経済も成長するのだと。いまあなたを惜しむ若い人たちがこんなにもたくさんいるということは歩みをともにした者としてこれ以上に嬉しいことはありません。報われた思いであります・・・」
岸田さんが秘書に書かせたであろうの素っ気ない弔辞よりも、菅さんが自ら認めた一文は気持ちの入り方が違う。初めて菅さんを見直した。
9月 29
2022
2022