タニウツギ

めぐみ散歩中、薄ピンクの小花が見事に満開の庭先を通った。あまりに綺麗なので家人に聞いたら「斑入りタニウツギ」だと云う。調べると枝の中は柔らかいスポンジ状なので漢字では「谷空木」と書かれ、花が満開の時期は山が燃えるように見えることや燃えやすい枝なので別名「火事花」と呼ばれたり、棺桶の止め釘や遺骨を拾う箸に使われることから「葬儀花」の異名があって縁起の悪い花として嫌われてきたと。一方で飢饉で食料が不足したときは食料として利用されたともある。
まあ「彼岸花」も昔は「お墓花」と呼んでいたのがいまや観光名所になるくらいの大ブームだから「ウツギ」とて庭木の定番になるかも知れない。特に白花タニウツギは滅多にお目に掛かれない貴重品、お宝らしい。そうと知ったらピンク系ながら小さな鉢植えを注文した。わが家では何とか異名を払拭してシンボル樹木になって欲しいもんだ……