原子力規制委員会は検査状況の中間報告を公表。担当者が他業務と兼務だったり幹部が核防護会議に一度も出ていなかったり、他電力会社で適切に行われていることがなされなかったことを理由に「柏崎に固有特有の問題」と断じた。つまり組織と社員の資質に問題ありとしたワケだ。もう一つ「厳しいコストカットによる弊害があったかも知れない」と続けたがキッパリ “あった” と断言する。当方も厳しいコストカットに苦しんできたからだ。
老生の知るサイトはふた昔前だから今とは違うことを前提に、当時ある宴席をしつらえた際、お付きのスタッフから「◯◯のお席は?」「◯◯の駐車場は?」とイの一番に聞かれた苦い思い出がある。もちろん優秀な社員は多い、が、中には◯◯天皇と呼ばれる絶対権力者へのゴマすりに専心する取り巻きもかなりいた。当時、上から下まで「世界一を誇る原発」という自負と自信、慢心に満ちていた。この意識がいまの「柏崎に固有の問題」につながっていると思う。ただ東電柏崎にはほか電力(東北しか知らないが)にない長点もたくさんある。原発再認識の昨今、ここは速やかに再稼働に漕ぎ着いて日本のエネルギー確保、安全保障に貢献して欲しいと切に願う。
5月 01
2022
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