注目される「繁体字」

日本政府が今年の春節で従来からの中国向け「簡体字」と台湾向けに二つのメッセージを出して一躍注目を集めた正式漢字「繁体字」…例えば「国」という字の繁体字である「國」の中には「戈(ほこ)」がしかと据えられ「武装して守る領域」という漢字の成り立ちとともに威をそなえた国家の風格までもが目に見えてくるが、新字体では「口」となる。これでは書く面倒からは解放されるが漢字の特質である表意的意義と複雑な点画が織りなす構成美はなくなる。
さて、それでなくても書き物はパソコンだから漢字がなかなか出てこない昨今、いまさら複雑な繁体字を覚えることは不可能だが、せめて辞書を脇に置いて語源・字源を調べながら訓練をしないと思考が中国人に似てくるような気がしてならない。中国と韓国同化は絶対にイヤだ。(表の赤字は中国簡体字、黒字はその繁体字の一例)