さながら万邦来朝

北京五輪開会式の翌日、習近平は外賓を招いて宴会を開いた。その際に用意された大きな食卓には龍=皇帝を模した青色の水流。中国が全世界を一つにするという意味らしい。食卓の片方には習近平と夫人ら中国人が居並び、反対側にシシ大統領(エジプト)、パキスタンのカーン首相(パキスタン)、エルデネ首相(モンゴル)、グテレス国連事務総長、バッハ会長(IOC)末席に朴炳錫議長(韓国)ら外賓20人が並んだ。既にバッハは中国と同化、その上に国連トップまでまでもが恭順する、まるで唐時代の朝貢行列、万邦来朝を繰り広げた。習近平は権威を見せつけたかったのだろうが「人民に質素な暮らしをするように言いながらもう片方では人民の膏血を絞る中国共産党の本性を見せた」との批判が当然湧き上がっている。競技運営でも様々な問題が次々に発覚。総じて北京五輪と習近平五輪外交は完全に失敗したと多くのメディアが配信した。「誰よりも何処よりも五輪憲章を逸脱したのはバッハIOC委員会」との指摘が大勢だ。しかしこの期にも日本の中には「札幌五輪招致」を利用する輩がいる。