二兎を追うもの一兎も得ず !?

台湾の公用語は「台湾華語」文字は「繁体字」一方の中国は「中国標準語」で「簡体字」が使われる。この双方の会話は米国英語と英国英語くらいの違いなので会話は成立するようだが文字の違いで読み書きは出来ない。例えば日本語の漢字「歓楽」は台湾華語(繁体字)では「歡樂」、中国標準語(簡体字)は「欢乐」と記載する。

さて日本の歴代首相は中華圏の旧正月「春節」で中国大陸で用いられる簡体字を使って発信してきたが、岸田は台湾で使われる繁体字や英語で「春節を祝う全ての皆さま、日本で活躍されている華僑華人の皆様に謹んでご挨拶申しあげます。日本は自らが苦境にあった時、温かな手を差し伸べてくれた方々への恩を忘れません」と表記はないもの、台湾を意識したメッセージを発信した。これに台湾メディアは「台湾を重視する姿勢が伺える」と歓迎ムードが広がったというが岸田は簡体字のバージョンも発信したようで、中台双方を意識した「したたか外交」”二兎を追うもの一兎も得ず” になりやしないか? いや一兎(中国)は捨てていい・・・