石原慎太郎さん逝去

石原慎太郎氏が亡くなった。物書きだからさすがに物ゴトの本質はよく見えておられた。白眉は「尖閣諸島の東京都購入計画」そして東日本大震災のあと「津波を利用して日本人の我欲を一回洗い落とす必要がある。これはやっぱり天罰だと思う」と述べたこと。発言のあと謝罪撤回に追い込まれたが決して間違ったことだとは思わない。当時の私のメモには
「東電福島の津波による大惨事を石原慎太郎は “人類への天罰” と言った。原子力は1万年という時間単位で制御しなければならない夢の悪魔の力なのだから、手にして百年そこそこではまだ初心者なのだ。しかし既に過信や奢りや油断が跳梁した。これを”天罰”といって大騒ぎになったがむしろ正答だったと思う。謙虚であることを忘れるなかれ・・・」とある。
尖閣買上計画も然り。ヘタに野田政権が手を出して国の管理下としたが、もし東京都が買い上げていれば早々に日の丸が揚がっていた筈だ。氏が衆院本会議で「全ての政党、ほとんどの政治家は最も利己的で卑しい保身の目的のためにしか働いていない」と永田町を厳しく批判した言葉を議員諸氏はもう一度噛みしめて欲しい。