「折節の記」は毎月の正論刊末に載る高山正之氏のおしゃれで風刺の効いた名文エッセイ。最新号にまた面白い一文を寄せた。曰く・・・
西欧諸国の首脳の多くが欠席する中で少なくても4人は北京五輪の開会式を心待ちにしている。一人は式典を政治ショーだと勘違いする習近平、皇帝仲間の盟友プーチン、お金大好きのバッハおじさん、そして私。14年前の北京五輪を思い出して欲しい。ド派手でインチキな演出をしたチャン・イーモウは今度どんな趣向で楽しませてくれるのか。あの時は
①雨雲をヨウ化銀を練り込んだ小型ロケット1,104発で蹴散らした。
②盛大に打ち上げた花火はCGとの合成でニセモノだった。
③9歳の林妙可ちゃんの愛国歌は見事な”口パク”だった。
④民族衣装をまとった子どもたちは北京在住の漢族だった。
さて今回はまさかジャッキー・チェンと香港の子どもたちを連れてきて「習近平主席万歳 !!」と云わせる度胸はあるまいが…あぁ開会式が待ち遠しい。そして五輪開会式をナマで見たかったと歯がみしている人物がもう一人いる。外相 林芳正だ。何せ5年前から「親中派」「媚中派」の巣窟、日中友好議員連盟会長だから筋金入り。本人は「知日派ではあるが媚中派ではない」と”謙遜”される。先日の米中首脳会談は電話会談だったのでピアノも弾けずこれまた落胆されていることだろう。文藝春秋は政治記者123人から集めたアンケートで「次の首相にふさわしい人物は?」の問いに「林芳正」を1位に選んだ。選挙区も記者連も如何に人物を見ないかがよくわかる・・・
2月 04
2022
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