当然のことながら、全豪オープンテニスに出場するためには参加者にワクチン接種を義務づけている。ただ豪国内の二つの違った機関(この件では主催する豪ビクトリア政府と豪テニス協会)が審査をして「免除許可」をすれば参加出来るとしていた。
ジョコビッチ選手(セルビア)はこれまでワクチン接種を受けておらず、この免除許可を得て入国しようとした。この際、免除許可の審査内容を記す「許可証」を提示することが必要で、これを不携帯だったため豪入管当局は「書類不備」として入国拒否を通告した、これが一連の顛末のようだ。
そもそも二つの機関が出す「免除許可」に問題があるのだが、豪入管がオミクロンの爆発的感染拡大で厳しく対処した経緯はよく理解出来る。またジョコビッチ選手にも前回優勝者の奢りがあったのだろう「超法規的処置」に期待したのかも知れない。モリソン豪首相は「国境に関してはルールを変えることはできない。誰もルールを超越できない」と語り、方やセルビア大統領は「世界最高のテニス選手への嫌がらせを止めさせるために手を尽くす」と表明、両国の政治問題になりそうな雰囲気だが、さて日本でもし同様の問題が起きたら果たして入管当局や外務省、政府は毅然と判断出来るだろうか、いや心許ない。なにせカルロスゴーンを侑由と海外脱出させた国柄だから・・・
1月 07
2022
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