”のび太外交”でいいのか?

「正論」2月号に寄せた小平市在住の読者の一文が素晴らしい。
私はビゴーの風刺画、特に日露戦争時に日露英米4カ国を擬人化した「火中の栗」が好きだ。髭ずら大男が栗を焼いている。でっぷり太った英国紳士が日本人少年に向かって「あの栗を取ってこいよ」とそそのかす。それを長身の米国人が様子見している・・・当時の欧米人の日本に対するイメージが「強敵に立ち向かう勇敢な少年」と思っていたのなら嬉しいが、さて今の日本を擬人化するならどんなイメージになるだろう。ひょっとして世界各国は「どらえもん」の「のび太」のように見ているかも知れない。のび太の性格は「頑張らない」「無理しない」「愚痴を言わず誰にでも媚びを売る」少年だ。だから岸田文雄の顔がのび太に重なる。「友達の嫌がることはしない」と云った福田康夫の路線を踏襲して緊迫する国際情勢の中で八方美人、どんな相手(中国)にも優しい”のび太外交”ではいずれ皆から仲間外れにされるのにだ。こんな博識な老翁、かなりの人物に違いない !!