新年早々からなんだが・・・
中国が世界貿易機関(WTO)に加盟して20年。米国(クリントン政権時)は中国加盟を後押ししたが「中国の国力強化に手を貸すのではなく逆に重要技術の対中輸出制限などに取り組むべきだった」との悔悟する論調があふれていると云う。もっとも欧米の通商専門家は早くから「中国がWTOの制度運用を妨げる”トロイの木馬”になりかねない」との懸念を指摘していたようだ・・・
現バイデン政権は労働者保護を旗印に貿易自由化に後ろ向きだったトランプ前政権の路線を踏襲している向きがあり、国家主導色を強める習近平の中国がメインプレーヤーになったWTOへの関心は薄い。むしろ有志国でWTOに代わる組織設立を求める案も出ていると云う。
さて習近平は米国のいないTPPも手中に納めようと加盟申請をしてきた。そして現加盟国を次々と籠絡して「承認」と取り付けて始めたが、日本が最後の1国となったとき、果たして中国に甘い、岸田、林、茂木の体勢で持ちこたえられるだろうか。WTO中国を悔悟する米国の二の足を踏む危険性は極めて高い、と観る。
1月 02
2022
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