トヨタ社長豊田章男、側近への常軌を逸した重用ぶりや好き嫌い人事、懲罰人事のオンパレードで優秀な人材が次々に離れて行く。国を挙げて「経済安全保障」が叫ばれる中で電気自動車開発のため中国と合弁企業を立ち上げたり実験未来都市構想にうつつを抜かしたり、世界のトヨタがおかしい。そんな最中に正論1月号に経済ジャーナリストの井上久男氏が「日本製鉄はなぜトヨタを訴えたか」を寄稿、大新聞が書かないトヨタの不遜な実態が見えた。
今年10月14日、日本製鉄は電気自動車向けの電磁鋼板で特許侵害があったとして中国宝山鉄鋼と鋼板を調達したトヨタ自動車を訴え、それぞれに200億円の損害賠償と電磁鋼板を使った「プリウス」の販売差し止めを求めた。
日本製鉄はこれまで中国に多くの技術供与を行ってきた(そもそもこれが間違い)が、最先端技術の詰まった電磁鋼板製造では目に余る特許侵害が頻発していたと云う。そしてトヨタはコスト安に目が眩み、特許侵害を知りながら中国製の電磁鋼板に切り替えた。これは経済安全保障に抵触する「売国奴」的裏切り行為であることは云うまでもないと。
この一連の経済事件を大新聞は全く報道しなかった。これまたトヨタ発の莫大な広告費に目が眩んでジャーナルを放棄したのだ。どうやらバカ殿化した豊田章男「トヨタ自動車」の凋落は間違いなさそうだ。
12月 09
2021
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