北京五輪と台湾有事

スイスのルツェルンで開催される予定だった冬季ユニバーシアード大会は開幕2週間前に中止となった。米国の一部メディアは2月開幕予定の北京冬季五輪も「中止の可能性」と報じたが国際オリンピック委員会々長バッハは相変わらず中国に阿ねて「中止はしない」と発言。中国政府も「開催」を明言している。しかしIOCと中国政府が開催を決めたところで各国の役員や選手の多くはボイコットするだろうから「中止」の可能性は高い。そうなると破れかぶれの習近平が「台湾侵攻」に手を出すかも知れないと云う心配が出てきた。
正論1月号に湯浅博(国際問題研究家)氏が寄せた寄稿に「中国は、経済の減速、債務の急増、労働人口の減少、外資資金と企業の撤退、と構造的な問題が露呈してきた。中国のように劇的にピークを迎えた新興国は一転して衰退に向かう。その時、独裁者は反対意見を容赦なく弾圧し対外的には周辺国や地域に威嚇の影響力を行使して地位安泰を謀ろうとする。これはアテネとスパルタの争いに始まって歴史上、幾度となく繰り返されてきた、と。まさしく中国はその道を見事に辿っている。そして台湾有事は日本の有事 !!