宏池会政権への懸念

宏池会のナンバー1〜2が首相と外相に就いた。林芳正は中国要人とのパイプを持ち日中友好議員連盟会長でもあることから対中関係の安定を重視する狙いも込めた人事と云える。だから国内外から批判が上がった。特に安倍晋三は岸田政権幹部が揃って親中派が占めることにイライラを募らせていると聞く。そんな最中に、岸田は新設の国際人権問題担当首相補佐官に宏池会中谷元を充てた。中谷はかって自身の勉強会に河野洋平を講師に招くなどした歴史認識には極めて甘い人物だ。とある自民党幹部は「中谷にこそ歴史認識問題担当補佐官が必要だ」と揶揄した。何とも綱渡り的岸田人事であることか。その中国は共産党の最重要会議「6中総会」で習近平を毛沢東と鄧小平に並ぶ、或いは以上の指導者に祭り上げて習近平政権の継続をお膳立てした。そんな毛沢東時代に酷似する中国に親しみを感じる宏池会岸田政権、一抹の危うさを感じてならない。