産経に月イチで寄せている櫻井よしこ氏の「美しき勁(つよ)き国へ」コラム。「宏池会」への言及は勉強になった。
大東亜戦争における日本の全てを悪とし、日本の軍事力の構築を忌み嫌う自己否定から始まっているのが宏池会だ。日本の領土である第1列島線上に中距離ミサイルを配備したいとの提案が米軍からなされた場合、岸田氏は「全く否定するものではない」とした。これは評価したい。しかしそこに核の持ち込みの可能性が出てくる場合「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」という非核三原則は変えられないと岸田氏は否定した。北朝鮮も中国も核を保有し彼らのミサイルがわが国を射程内にとらえている限りわが国が米軍の核を拒絶するのでは国防はなりたたない現実を見ないでどうする。
吉田、池田の後、宏池会は宮沢喜一、河野洋平、加藤紘一らを輩出した。彼らは慰安婦問題および教科書問題などで日本の国益を不条理かつ不名誉に損ねたことに加え憲法改正にも背を向けてきた。他国に国防を頼る委ねることに疑問を持たないのが宏池会だ。一連の公約の上に立つ岸田氏は国力の基盤であるエネルギー安定供給のための核燃料サイクルおよび原子力発電の維持継続、男系男子による皇位継承の安定確保など、国民は一連の公約を忘れてはいない。その実現には「聞く力」に加えて決断実行する力こそが必要だ。
やっぱり政治の専門家ほどこれまでの「宏池会」の言動を懸念している !!
10月 07
2021
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