欺しの手口

日本の政権が変わろうという隙間を狙って、ロシアプーチンは第二次世界大戦で「ソ連=善」「日本=悪」とする歴史観を定着させるプロパガンダを強めている。北方領土が「第二次大戦の結果としてロシア領になった」とする主張を正当化する狙いがあるのだろう。こういう時、いつもダンマリを決めてコトを大きく拗らせるのが日本の外務省だ。ロシアがその気なら日本人将兵50万人が不当に拉致して多くの死者を出した「シベリア抑留」の戦争犯罪を世界に訴えたらいい。戦闘行為が終わった後に抑留された者は捕虜ではないことを国際法は定めている。
昨年10月にプーチンは菅首相に「平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を日本に引き渡す」とした平成30年の日露合意を基に協議を進めようとの提案をしてきたと云うが、歴史戦まで仕掛ける今となっては、金だけ持っていく狡猾な騙しの作戦だったことが分かる。この欺しの手口に乗ったのが安倍政権だ。