8月26日、アフガニスタン日本大使館や国際協力機構で働くアフガン人職員や家族3百人は日本政府が用意した十数台のバスに乗り空港へ向かおうとした矢先、空港付近でテロが起き退避は中止された。空港近くに着いたとしてもタリバンの検問で阻まれた可能性があるが日本政府が「あと1日早ければ成功していた」との声も上がる。
結局、派遣を決めた20日から24日まで政府は全くコトの経緯を発表しなかった。しかも大使館員を他の日本人よりも先行して退避させたことは今後の日本外交に大きな禍根を残した。
現行でも日本人と特定外国人の生命や身体の安全が脅かされた際に外務大臣が防衛大臣に要請し自衛隊がこれを保護し移送できる法律はある。しかし今回も外務省は情報収集と判断ミスを犯したのだ。外務大臣茂木敏充、外務省中東アフリカ局長高橋克彦、中東第二課長(アフガン担当)辻昭弘、もちろん菅義偉の責任は極めて重い。こんな体たらくでいざ台湾有事の際の日本人と関係外交人待避はうまくいくのだろうか。政府と外務省は猛省せよ。
8月 31
2021
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