五輪の呪い?

東京オリンピックで日本はメダルラッシュにわいた。金メダルの数は米国の39個、中国の38個に次いで27個で世界第3位だった。この順番は国内総生産の国別ランキングと同じで金メダルの数と国家の経済力は相関関係があるのかも知れない。ただ「ユニコーン」と呼ばれるベンチャー企業の数では米国の385社、中国の157社に対して日本はたったの6社。世界ではGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)など一介のベンチャー企業から世界有数の時価総額企業に成長した企業が多い。日本では古くはソニー、トヨタなどの例はあるが成長性の高いベンチャーが見当たらない。なぜ育たないのか・・・
有望な新サービスが出てくると既存企業がこぞって似たやり方で乗り込み、せっかくの芽が育つ前に枯れてしまう。誰もやっていないアイデアで事業の独自性を競うのが米国のフロンティア精神。日本は誰か先駆者の背中を追いコストを下げて争う。同じ「競争」でも米国は価値を乗せようとするが日本は価値を削って疲弊する。アイデア不足や染みついたデフレ心理のせいで時間をかけて肥料をやれば育つビジネスまで急いて刈り取りに入りをしようとするからだと・・・日本で五輪が開催されたのは夏と冬を合わせて今回で4回目。実は過去3回、五輪が開催された年に首相が交代していて「五輪の呪い」と云うのだそうな?!