朝日Webに載った記事から・・・3700年前ごろの古バビロニア(現在のイラク)の遺跡から見つかった粘土板に「三平方の定理」を使った正確な直角三角形が描かれていたことがわかった。幾何学が進んでいた当時のバビロニア人が土地の測量に定理を応用していたことを示す証拠という。
三平方の定理とは直角三角形の斜辺の長さの2乗は他の2辺の長さの2乗の和に等しいというもの。中学校で学ぶ幾何学の代表的な定理の一つで式で表すと「aの2乗+bの2乗=cの2乗」となる。紀元前6世紀に古代ギリシャの哲学者ピタゴラスが発見したとされ「ピタゴラスの定理」とも呼ばれているがバビロニア人はピタゴラスより1千年も早く定理を理解していて、直角を必要とする実際の測量などに知識を応用していたことになる。日本では縄文後期に当たるが文明が発達した古バビロニアではすでに土地の所有や売り買いが盛んで正確な測量は必須だったようだ。今でも戦争に明け暮れる現イラン国、文明発祥の地としてもっと誇りを持って世界に貢献して欲しいものだ。
8月 09
2021
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