二人の名監督

東京五輪に文句ばかり云っていると非国民になってしまうので特に見事な2監督を称えよう。
まずソフトボール宇津木麗華監督58歳。1度はマウンドから降りた上野を躊躇なく再び登板させる堂々の采配。本名は任彦麗(にん えんり)宇津木妙子(元日本代表監督)に憧れ東シナ海を渡ってきた。尊敬する宇津木監督にあやかり宇津木の姓と名前を麗華とした。エース上野由岐子やチームの面々から母と慕われるこの監督の人柄と人生を感じる。
もう一人は柔道井上康生監督43歳。34歳で日本代表監督に就任。ロンドン五輪で日本男子が初の金メダルゼロに終わり柔道界の暴力指導など相次ぐ不祥事で威信ゼロの時期だった。柔道の原点に戻ろうと講道館柔道創始者嘉納治五郎が掲げた「自他共栄」の精神で率先垂範に心掛け、代表選手達には「スポーツ界を代表する存在になれ」と移動時はスーツ着用、髭を伸ばすことを禁ずるなど社会人としての自覚を促した。そして代表活動中に遅刻を繰り返した選手が出ると自ら責任を取って頭を丸刈りにするなど常に選手と向き合ってきた。
このお二人の高潔な精神を政治家の皆さんぜひ見習って欲しい。