産経Webに政治部次長の記事で「自民党の深刻な危機」という長文が載って、いちいちが尤もなので要約して転載する・・・
自民党がおかしい。長らく党是の憲法改正に向けた議論が停滞する一方、党内で選択的夫婦別姓導入や同性愛者など性的少数者への理解増進が焦点となった。自民党を支える岩盤支持層の離反を招くようなこうした対応は昨年党総裁選で圧勝した菅義偉首相の就任以来、顕著になった。自民党などが目指した中国の人権侵害を非難する国会決議の見送りもそうだ。一方で今月の中国共産党創建100年には二階俊博幹事長名で祝意のメッセージを送った。支持層の反発を故意に招いているようにさえ映る。
極め付きは、小池百合子東京都知事への露骨なすり寄りだ。中谷元元防衛相は「衆院選後に小池新党との保守合同を真剣に検討すべきではないか」と提起した。数日前まで都民ファ候補と対決した自民党候補や自民党に投票した人たちを冒瀆するような発言だ。佐藤勉総務会長は「前向きにとらえてもいいのではないか」と理解を示し、船田元元経済企画庁長官も「正鵠を射た発言だ」と賛同。都知事になるために5年前に自民党に後ろ足で砂をかけて飛び出した小池に秋波を送る神経のずぶとさにはあきれるばかりだ。
一連の問題は亡国幹事長二階の言動に発している。二階は韓国の韓日議員連盟幹部と面会し、東京五輪に合わせた文在寅大統領の来日に関し「ぜひお越しくださるよう伝えてほしい。歓迎する」と述べた。韓国側は「検討しているところだ」と応じた。文在寅の来日は韓国が打診してきたのであり日本政府が求めたのではない。ところが二階の手にかかると日本が切望し韓国が応じるという形になる。そしてこの二階に、党内誰一人文句を云わない。この体制、体質に問題があるのだ。
相変わらずバラバラの立憲民主党などの野党に助けられてはいるが、だれの支持で自民党や政権が成り立っているのか。間近に控えた衆院選を前に菅首相はじめ自民党がその認識を今一度かみしめなければ再び政権陥落が間近に迫る。
7月 25
2021
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