静岡県熱海市で起きた土石流の要因となった長雨では避難指示発令の目安である土砂災害警戒情報が県内全域に出されたが熱海市を含む県内14市町(4割)が避難指示を見送っていた。
国と気象庁は「土砂災害警戒情報」が発表された場合「避難指示の発令が基本」気象庁の危険度分布でも「非常に危険」(薄い紫)と「極めて危険」(濃い紫)が出た時も避難指示の発令が妥当としている。ただ09~19年に警戒情報が発表された地域で土砂災害が起きた割合は4.7%で的中率が低くだから首長は避難指示を出したがらない。それとニュースではよく「警報が鳴っていたが無視した」との声も多く、仮に避難指示を出しても住民が素直に従う保証はない。
今度の熱海市の場合は急斜面に盛られた大量の違法盛り土を放置してきた行政の管理責任も重い。最近の自然災害は人災の要因が多いことを行政と住民は肝に銘じておかなければならない。
7月 21
2021
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