水争奪戦争に?

ナイル川といえば文明発祥の興った、エチオピア、スーダン、エジプトの3国を流れるアフリカ最長6,650km。(因みに信濃川は367kmだから18倍超)ただ砂地の多いアフリカ大地を流れるから途中の蒸発散も多い。特に水の貴重なこの地で、水源を持つエチオピア政府は発電用の貯水ダムを建設した。雨の多い夏期に貯水するとは云うが、水資源の9割以上をナイル川に頼るエジプトとスーダンは「貯水が進めば下流の取水量が激減する」と軍事行動も辞さない構えだ。探偵ポアロが優雅にナイル下りを観光する時代はとうに過ぎてしまった。
水争奪による戦争は歴史上200回以上もあり、特にこの20年間で半分が起きていると云う。アフリカの水戦争はお隣中国でも汚染河川の原因を巡って争い。しかも最近は日本の水源地周辺を買いあさっている。21世紀後半、いよいよ水争奪戦争の時代に入る。