習近平の軍門に降るApple

米国の中国IT企業排除の動きが厳しさを増す中で、Appleにとって中国は最も重要地域のひとつ。昨年度は売上高の15%近くを占めたほか製品の多くは中国で組み立てられている。それを見た習近平はAppleとユーザーデータを一部移管する契約をAppleと結んだ。主にはiCloudという利用者の電話帳、写真やメモ、アプリなどのデータだが、利用者の思考、嗜好、行動などが把握できるのだ。習近平は常々「データ握ったものが主導権握る」と云っているから、Appleは習近平共産党体制の軍門に降ったと云うことだ。当面は中国国内のユーザーに限ると云うがこれで済むわけがない。何より各国政府を超えるチカラを持った「GAFA」(Google+Amazon+Facebook+Apple)の自社優先の態度には辟易する。写真は中国貴州省のCloud貴安データセンターで中国国旗と並び、米アップルの旗が翻る。ゆゆしきことだ。