臨床試験に国がチマチマ支援

これまで国内では治療薬としてウイルスの増殖を抑える薬や炎症を抑える薬の3品目が承認されているがいずれも中等症や重症の患者が対象。自宅療養中に急死する事例が相次いだことなどから無症状や軽症段階から使える薬を望む声が上がっていた。
厚労省はようやくにして治療薬開発を急ぐため製薬会社4社に対し国内での臨床試験の費用など計約20億円を補助することを決めたが、五輪の大盤振る舞いに比べて余りに少額ではないのか。この程度のチマチマ支援でいいのだろうか。そ資金支援に合わせて法体制の見直しも急がなければならないと思うが。まだ手が着いていないようだ。例えば、中外製薬の抗体を使った注射薬は感染前に使うと濃厚接触による発症リスクを8割抑えるとの臨床試験結果が出ており予防的にも使えると期待されている。軽症者の重症化や死亡のリスクも減らすとして米国で緊急使用が許可されている。
とにかくインフルエンザ接種のように、超低温管理などのない、手軽で安全なワクチン開発を期待する。