世の中、キラキラネームで音読み訓読みがまぜこぜでさっぱり読めないが、政府はマイナンバーカードにローマ字を付けて読み方を統一したいと云う。しかし東大名誉教授平川祐弘さんはそのローマ字自体が表記が乱れ、いずれは親が勝手なキラキラローマ字で名前を記すかも知れないと早くも警鐘を鳴らした。
日本人は長音を耳で区別するが多くの外国人は区別できない。「おばさん」と「おばあさん」の差は耳でつかない。スポーツ選手のユニホームにも長音記号は書かない。だからOtaniではオタニかオオタニか分からない。大リーグで活躍中の大谷翔平選手の背中にはOHTANIとある。ただし翔平の方はShoheiのままだ。(Shouheiとは綴らない)福井さんが海外旅行をHukuiで申し込むとパスポートはヘボン式のFukuiだから出入国で怪しまれる。日本語や中国語では視覚が聴覚に優先だ。住所・氏名は漢字の字面で覚える。だから篠塚がシノツカかシノヅカか区別がつかない。表意文字を表音文字でつづる宿命だ。電子辞書でOusakaだと逢坂は出るが大阪は出ない。Oosakaと押さねばならない。しかし大坂なおみ選手の場合、電子辞書ではOosakaかもしれぬがローマ字はNaomi Osakaだ。
さてこの混乱、ヘボン式を推奨すべきか親や本人や出版社の自由に任すべきか、政府は方針を鮮明にするがよい、と・・・
5月 25
2021
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